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なぜ個人業者はNGなの?退職代行を依頼してはいけない理由

平均予算3~5万円の退職代行料金を1万円前後からやってくれる会社があることをご存知ですか? ほとんどが本業のある個人業者によるもので、SNSを中心に依頼を受け付ける激安サービスが急増中です。

一見魅力的に見えますが、激安サービスには「基本料金でやってくれることが少ない」「そもそも責任感がない」などデメリットもありますよ。

 

退職代行サービスと個人の電話代行業者の違い

退職代行は1万円台の個人業者に頼んでもいい?

退職代行は、退職にまつわるかけにくい電話全般を代行してくれる会社のサービスのひとつです。これに対して個人業者は、退職代行の知名度が上がったころに出現したいわゆる”副業”と言うのが正しいでしょう。

この違いは、電話対応スキル&アフターサポートに現れます。

退職代行は「退職できなかった場合の返金制度または対応策」を用意していることが多く、万が一の時も安心できます。こちらの要望(=退職)受け入れてもらうための電話対応スキルがあるので、実際にはほとんど失敗しません。実績を公開している業者もあり、信頼して任せられます。有休に関しても、企業が持っている「時季変更権(繁忙期or退職者に落ち度があるときに有休取得を拒否できる権利)」の存在を知っているため、適切な対応が取れます。

 

企業が運営する退職代行のメリット

  • 返金制度がある
  • 電話対応スキル&会話力があり、退職失敗率は極めて低い(ほとんどの業者で9割以上成功)
  • 誠実な態度で会社の譲歩を引き出しやすい

一方の個人業者には、もちろんこうした保証制度はありません。架電1回あたりの料金計算であることも多く、退職に失敗するとさらに請求が上乗せされるという体験談もよくあります。非弁行為(弁護士でない人が法律上の交渉を行うこと)も横行していて、勤務先にスキを見せて時季変更権を行使される失敗も多く見受けられます。

一見料金は安いように見えても、個人業者のサービス内容は簡素で不親切な傾向にあります。

 

退職代行サービスならではのメリットは他にもある

退職代行を得意とする会社はアフターサポートやコンプライアンス回りに気を配っており、最近ではこんなサービスも受けられます。

 

退職代行サービスで受けられる充実のサポート

 

個人業者に退職代行を依頼したときのよくある失敗

利用者こそ「退職代行サービスは専門職」という事実を念頭におくべきです。

友達同士の頼み事気分で請け負ったり、Twitterで副業しているアカウントに頼むと、こんな失敗が起きますよ。

 

失敗例①そもそも退職できない

個人業者に退職代行を頼むと失敗する?

退職代行の目的は、すぐに・穏便に辞められることです。退職できるならどんな形でもいいというものではありません。

仕事内容を「退職できれば目的達成」「辞めますと伝えるだけでいい」と勘違いしている人に任せても、うまく辞められるわけがありません。

 

素人による退職代行でよくあること

  • 代行業務中にムキになって声を荒げる
  • 必要なことを伝えない(有給申請したいことや住所変更など)

 

こんな対応をしていては、会社の人事担当者から「確認したいことがある」と直接連絡が来ることは避けられませんよね。

業者(あるいは退職代行を引き受けてくれた友達)は、伝えるだけで目標を達成したつもりでいますから、退職できなかった場合も返金してくれません。

結局、有休も退職代行費用も損をした上、余計な心理的コストが増えるだけです。

 

失敗例②対応が遅れる

個人業者の退職代行は仕事が遅い

個人業者はスケジュール管理が徹底されていません。即日退職できると説明しているにもかかわらず「対応が1週間以上も遅れて無断欠勤扱いになってしまった」とい失敗談が後を絶たないようです。

そうなると、退職代行を使った意味がありませんよね。とにかくすぐ会社を離れたいと考えるなら、業務に慣れている業者を選ぶべきです。

 

失敗例③代行後に会社から直接連絡されることが多い

個人業者の退職代行は連絡シャットアウトに失敗しやすい

個人業者には「退職のときに何を伝えて何を確認すればいいのか?」というスキルがないようです。結果、会社が必要に迫られて退職者に直接連絡してくる確率があがってしまいます。体験談のなかにはこんなものもありました。

 

個人業者の退職代行でよくある体験談

  • 頼んだ業者が勝手に、家族のフリをして「重病が見つかったので会社を辞める」というシナリオを作っていた。事前に別の理由で退職すると伝えていたので、心配した勤務先の人から電話がかかってきた。
  • 業者にお願いした伝言が間違った形で伝わり、会社から再確認のため連絡がきた。
  • 業者が勤務先とケンカしてしまい、カンカンに怒った勤務先の人から謝罪にくるよう電話がかかってきた。

 

ちょっと信じられない口コミですね。きちんと企業活動している業者なら有り得ない事です。

マニュアルのない個人業者では日常茶飯事なので、会社とスッパリ縁を切りたい人は注意しましょう。

 

まとめ:個人業者に依頼してはいけない理由

会社としてマニュアル&サポート体制を整えている退職代行は、個人レベルでは出来ない「将来を意識した代行」をやってくれるのがメリットです。

一方の個人業者は、単に選ぶメリットがないというだけではありません。絶対に避けたい失敗が日常的に起こっています。

口コミや体験談にも注意しながら、副業でやっているような業者や友達には代行を頼まないようにしましょう。